2023/07/27

新聞

今年(2023年)5月のクジラの猟期中、Anchorage Daily News(及びArctic Sounder)の記者の方がポイントホープに取材に来ておりました。
ちょうどそのとき、叔父のJanがクジラを捕り、引き上げ解体の様子を取材して、なかなか良い記事を書いています。

その際、妙な日本人がいる、ってことで声をかけられ、氷の上で簡単な取材を受けたのです。
立て続けに質問をされたところで、近年、ド忘れの度合いが激しくなり、まともに質問に答えられるはずもなく。後日、改めて、家の前で取材を受け、写真を撮られ。

その後も何度か連絡が来て、生まれてから今に至るまでを事細かに聞かれ。
おかげで忘れていた子どもの頃の記憶がいろいろと蘇ってきて、ああ、あの頃はあんなことをしていたり、考えたりしていたんだな、と懐かしい気分になったり。

7月も終わりに近づき、日本に戻って暑さに喘いでいるある早朝、まだ暗いけれど目が覚めて、時間を確認するために、携帯電話を開くと、朝の4時。
また寝よう、と思いつつFacebookを開いてみると、なぜか自分の名前が大量に上がっている。
何事だ? 何か悪いことをしたか?
と、よく見れば、先日の取材結果が記事として上げられています。アラスカの友人たちが、それを読んでシェアしてくれていたのでした。

Anchorage Daily Newsの方は、何度か見ていると、金払え、って言ってくるので、コツビューの週刊新聞、Arctic Sounderのリンクを貼っておきます。

ArcticSounder

プロが撮ると、おっさんの顔でさえ良い顔になりますね。

2023/06/30

大型アザラシの縛り方

 以前、ウグルック(アゴヒゲアザラシ)の捕まえ方を掲載してますが、その一部の詳細版という感じ。

近年のウグルック猟ではボートを使うことが多く、捕らえたアザラシを陸まで曳航していかなくてはなりません。
ウグルックは2m程度はある大型のアザラシなので(体重も相当重い)、きちんと縛らないと外れて沈んでしまう可能性があります。かといって、縛るのに時間をかけるわけにもいかない。

我々が普段使っている縛り方は、上顎の頬の部分に穴をあけてロープをかける方法。

以下解説ですが、あまりに生々しい色だったので、モノクロに変えてあります。

アザラシの上顎、歯と頬の間にナイフを入れ貫通させる
穴が小さいようであれば、上からもナイフを入れて穴を広げる  
  
ロープをU字形にして、穴に入れる

内側から出たU字の部位を上顎に回し、ロープの一端をくぐらせる

縛って完成。一方の端をボートに固定

 少々わかりにくいかもしれませんが、日本で使うことはないと思われるので。。。
本当に知りたい方は、会った時にお教えします。

今年は長いこと血を噴出させる個体が多く、着ていた服は血塗れに。曳航中もこんなことになっていて。。。
 
おまけに頭を撃ち抜かれて脳がないのに、泳いだり暴れたりしている個体もいて。
一体何が起きているんでしょう。
 


2023/04/01

新しい雑誌の紹介(ではありません)

以下、エイプリルフールのネタです。
本当にごめんなさい。


今まで中国には行ったことがないのですが、戦前「北京のおじさん」って呼ばれていた父の叔父で医者だった人がいたそうなんですよ。(これは事実です)
先日、Facebookで中国の友人とやりとりしていたら、1930年代にその人のお爺さんが北京でとても仲の良い日本人医師がいたと話をしてくれたことがあると。(こんな友人、いません)
まさかそれが「北京のおじさん」だとは思いませんけど、世の中どこで繋がっているかわかりませんからね。

さて、何年か前にシアトルで1泊した際、現地在住の中国系アメリカ人の方と出会いました。
宝石デザイナーをしている邬桑(Wū Sāng)という方。
彼のデザインする指輪やネックレスなどのアクセサリーは、派手さはないのですが、とても上品で、つけている人の品位を高めるというか、素人で宝石なんて全く知らない自分が見ても、惚れ惚れするほどのものでした。

去年の夏、その彼から「日本でも宝石を売ってみたいんだけど、何かコネはないか」と連絡がありました。
宝石なんて縁がないですから、どうしたもんかと思っていたら、大学時代からの友人で、編集者をやっている岩内真実が (いわうちまさみ:いわないしんじつ)
「例の週刊シリーズでジュエリー関係の特集誌を作るんだけど、何かネタはないか?」と。なんたる偶然でしょう。
「誌名はやっぱり『週刊宝石』か?」と聞いたら、さすがにその名前は無理なので「週刊ジュエリーデザイン」になったそう。

というわけで岩内に邬(ウー)さんを紹介してあげたのです。
岩内が御徒町の宝石屋さんへ取材に行く、というので、ちょうだいいやって、ウーさんの紹介がてらついて行きました(ご存知かもしれませんが御徒町は宝石店が多いのです(これは事実))。取材に伺ったのは馬飼萌音さんと言う方のやっている「monne」というお店です。その筋では有名な店なので、知っている人もいるかと。(宝石店で「まがいもんね」はいかがなものでしょう。もちろんmonneなんて店、ありません

店主の萌音さんにウーさんの作品を見せたところ(写真ですけどね)、たいそう気に入っていただけて、その場でウーさんに連絡。そして萌音さんの店のオリジナルブランド「Cool Shine」と是非コラボしたいと。
結果「Woo Sun Cool Shine」という名義で売り出すことになりました(「Cool Shine」は、萌音さんの店のブランド)。(うーさんくーしゃい:胡散臭い)
「週刊ジュエリーデザイン」の創刊号の特別付録は、「Woo Sun Cool Shine」のジュエリーだそうです。どんなものかは開けてみてのお楽しみってことで。

それはそうと、街角アニータって可愛いよねえ。

もう書店に並んでいるはず

写真は、どれもフリー素材。なので誰やら存じません。
先日「道端ジェシカ」というモデルさんが、MDMA輸入して捕まった、という話から、アニータを思い付いてます。

アニータの経歴は以下の通り

街角アニータ
日本人の父、チリ人の母を持つ。青森県出身。
生まれて間もなく、母の帰郷に伴いチリへ移住。チリでは母が建てた豪邸で義父やメイドたちに囲まれ何不自由なく育つが、母が語る日本、特に青森での素朴な暮らしに憧れ来日。
東京で語学学校に通いながらアルバイトをしているところを現在の事務所社長にスカウトされ、モデル活動を始める。
この後、彼女の生い立ちを知った週刊誌の企画で実父との再会を果たしている。この時、実父は収監中であったが、なぜ収監されているかは明かにされなかった。
元夫はフィンランドのラリードライバー、オリ・ヴァカネンである。
妹が2人おり、2人ともファッションモデルとして活躍しており「街角三姉妹」として知られる。

 

2023/01/10

2023年もよろしくお願いします。

気がつけば年が明けて10日も経ってしまっています。
今年の正月は、久しぶりに実家へ帰省し、のんびりと食い倒れておりました。

卯年だから飛躍の年だ、とかなんとかおっしゃる方も多いですが、今更飛躍って言ってもねえ。。。
例年通り、無理せずに無茶せずに、思い切り楽しんでいきたいと思っております。結果的に何か新しいことが始まったら、それはそれ、面白いですよね。

昨年、北極圏最後の夜に、夕陽を見に行った帰りの深夜、コツビューの町を歩いていたら、ウサギを見かけましてね。ブレてますが、卯年ってことなので写真を上げておきますしょう。

コツビューのウサギ
忙しい旅館の女将さんが、ちょこまか走ってるように見えますね。

   
2022年のクジラ

2021年は、コロナによる隔離の影響で、クジラの猟には出られなかったのですが、2022年は猟にも解体にも参加できて、自分的には満足のいく猟期でした(我々のクジラ組で、鯨が捕れなかったのは残念でしたが)。

昨年からの円安の影響で、アメリカへ行くのも現地で生活するのもなかなか厳しい状況です(おまけにここのところ個人的に出費が多かった)。だからと言ってアラスカへ行かないとぶっ壊れそうなので、帰ってきて、金が無くて首が回らなくなるかもしれないけれど、今年も行く予定です。

そんな私ではありますが、今年もよろしくお付き合いのほど、お願いいたします。