2023/06/30

大型アザラシの縛り方

 以前、ウグルック(アゴヒゲアザラシ)の捕まえ方を掲載してますが、その一部の詳細版という感じ。

近年のウグルック猟ではボートを使うことが多く、捕らえたアザラシを陸まで曳航していかなくてはなりません。
ウグルックは2m程度はある大型のアザラシなので(体重も相当重い)、きちんと縛らないと外れて沈んでしまう可能性があります。かといって、縛るのに時間をかけるわけにもいかない。

我々が普段使っている縛り方は、上顎の頬の部分に穴をあけてロープをかける方法。

以下解説ですが、あまりに生々しい色だったので、モノクロに変えてあります。

アザラシの上顎、歯と頬の間にナイフを入れ貫通させる
穴が小さいようであれば、上からもナイフを入れて穴を広げる  
  
ロープをU字形にして、穴に入れる

内側から出たU字の部位を上顎に回し、ロープの一端をくぐらせる

縛って完成。一方の端をボートに固定

 少々わかりにくいかもしれませんが、日本で使うことはないと思われるので。。。
本当に知りたい方は、会った時にお教えします。

今年は長いこと血を噴出させる個体が多く、着ていた服は血塗れに。曳航中もこんなことになっていて。。。
 
おまけに頭を撃ち抜かれて脳がないのに、泳いだり暴れたりしている個体もいて。
一体何が起きているんでしょう。