2016年も4月26日よりポイントホープ入りしております。
翌日から、かなり風が強いものの、ほぼ毎日のようにクジラの猟に出ております。
さて。
日本にいる間に、突然思い立って作った水中マイク(ハイドロフォン)。
上が本体。下はアンプ。 |
・アクリルの端材(端材なのでただ、厚さ5mm、3mm)
・圧電素子(30円くらい)
・Oリング(2個で300円くらい)
・シールドケーブル3m(100円/1mくらい)
・マイク端子(60円くらい)。
ポリカーボネイトのネジ(全部で300円くらい)
※ネジは当初ステンレスのネジを使ったけれど、触るとノイズを拾うので、に変更(効果は不明)。
アクリル板を切り出す際、ものぐさして八角形にしてしまったため、ネジの数が多くなってしまったけれど、他の製作例を見ると、六角形で良さそう。
ケーブル取出し口の防水には「プラリペア」、エポキシ系接着剤、水中用エポキシパテ。いずれも在庫品。ただし、エポキシ系接着剤以外は、新たに買おうとすると結構高め。
以前、流水中で使う水中ビデオカメラのケーブル取出し口の防水で、ひどく苦労したことがあったので、ケーブル取出し部の防水には念を入れたが、静水中の浅い場所で使う分にはそれほど神経質にならなくても良さそう。
単体でも音は拾えたけれど、音がちょっと小さめだったので、秋葉原でマイクアンプのキット(箱など含めて1500円ほど)を買ってきて、ボタン電池とともに、小さな箱に無理やり押し込む。
材料費だけだと、アンプも含めて、3000円くらいで作れたのかもしれない。ただ、いろいろ試行錯誤しているので、無駄に金はかかっている。
製作時間も、思考錯誤しつつ組んではバラししていたので、おそらく延べで数日。
製作される方は、例えばこんなサイトを参考に。
Freeth
自宅テストでは、台所、風呂場で水滴の音を録音する程度。その際、ノイズを拾いまくるので、ネジをプラスチックに変えたり、圧電素子の後ろにシールド代わりのアルミテープを貼ってみたり、いろいろやってみるも、ほとんど効果はなかった。
当初、iPhoneで録画録音しようと思っていて、マイクの接続に一苦労し、インピーダンスがどうのこうのの接続用のケーブルを作ったりしたものの、実際現場に出てみれば、常に持ち歩いている一眼レフにつなげるのが一番手っ取り早いと判明。
猟に出た当初は風が強く、試しに水中にマイクを水に入れてみるも、水が氷に当たる音を拾うばかり。
風が弱まり、クジラを追ってボートが出払ったキャンプでぼんやりしていると、近くで別のクジラがブリーチングを始めた。
慌てて水中マイクを引っ張り出して、水に入れて、ぶら下げていた一眼レフカメラでビデオ撮影。
イヤホンを忘れたので、聞きながらの録音はできないが、録画後再生してみると、クジラが上げる水しぶきの音まで録音できていた。
以外と高性能なものができたらしい。
命名「灰泥素子」さん。
ブリーチング
後日、ベルーガの大きな群れが通過し続ける際にマイクを突っ込んだものがこれ。ものすごく賑やか。
ベルーガの群れ
日が沈んだ後、朝方の静かな海にマイクを入れてみたもの。クジラの姿は見えないけれど、声は聞こえてくる。そして船外機から垂れる水の音も記録されている。
朝の海
日本でも、クジラ、イルカのいる海域で使えるかもしれません。是非、お試しを。
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