ここのところ、日本での仕事に区切りをつけて、5月の連休中にアラスカへ向けて出発ということが続いている。
そしてここ数年、出発の数日前、あるいは4月下旬に、クジラが捕れたとポイントホープから連絡があることも多い。
近年、インターネットのおかげで、あっと言う間に情報は画像とともに拡散する。
Facebookに「おめでとう」と載っていて、もしや、と思っていると自分の所属するクルーがクジラを捕っていたりする。
今年(2013年)の場合、4月下旬に立て続けに3頭もクジラを捕っている。引き揚げと解体作業はかなり労力を使うから、しばらく休んでから、次の猟だろうなと、安心していると、また続けて捕っている。
Facebookに上げられた写真を見ると、小型のクジラ(と言っても10mほど)なので、それほど手間取らないから、立て続けに捕ることも可能なのだろう。
さて。
つい昨日のこと。成田空港で出国手続きを済ませて、搭乗口で搭乗開始を待っていた。
ヒマなので携帯電話でFacebookを開いてみる。すると「捕った?」「捕ったよ!」との会話。
よく見るとうちのクルー。
え? 捕っちゃったの?
つい先日、電話でこんな会話をしていた。
「まだクジラが捕れないよ」
「焦ることないって、まだ4月だし」
「もう2週間も猟に出てないんだぜ」
「心配するなって。たぶん、オレの行く2日前にクジラは捕れるよ」
自分の所属するクルーのキャプテンの最初のクジラは、自分がポイントホープに到着する2日前に捕れた。
次のクジラもそんなものだった。その次は到着1週間ほど前。確か新宿でアラスカに持って行くものを買い物をしている時にクジラが捕れたと、連絡があったのだった。
その後もそんな状態が続いた。
実は自分のクルーがクジラを捕った時に、自分はその場にいたことがない。
そして先日の電話での会話。冗談が現実になってしまった。
何はともあれ、クジラが捕れたことは、とても嬉しいこと。
明日の午後にはポイントホープ。仲間たちとの再開がとても楽しみだ。
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